甲斐江里子
在留外国人に日本のルールや法律を知ってもらおうと、大阪府警が日本語のほか4カ国語で紹介する動画を作り、インターネット上で公開している。7日にはベトナム人が働く柏原市内の企業で上映会があった。
動画は「ようこそ日本、そして大阪へ」。英語、中国語、韓国語、ベトナム語版があり、各言語の字幕と音声を載せ、車や自転車の左側通行といった交通ルールを説明している。また意図せず犯罪に巻き込まれることがないよう、他人の荷物を受け取ったり、他人名義の口座からお金を引き出したりしてアルバイト代をもらうのは断るよう呼びかけている。
7日には約15人のベトナム人技能実習生が働く同市の武道メーカー「九櫻(くざくら)」で上映。ファン・ティ・トゥアンさん(31)は「在留カードや銀行のカードは人に貸さないように気をつけようと思った」と話した。
府内の在留外国人は2021年末現在で約24万6千人。韓国、中国、ベトナムの順に多く、3カ国で全体の約8割を占めている。
府警国際捜査課の担当者は「ルールを守って、日本で安全安心な生活を送ってほしい」としている。動画はユーチューブの「大阪府警察安まち公式チャンネル(https://www.youtube.com/channel/UCT2whM8xKeTHct_HCEVWSFg)」で視聴できる。(甲斐江里子)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル